炭谷大智

 

 私が今回最も興味を惹かれたのは、観光として利用するにはとても立地の良い廃校をホテルにして地域活性化に繋げようとする関係者の方々の心意気とそのアイデアです。特にそれと連動した近くの遊休耕作地を活用したプログラムのアイデアに一番興味を惹かれました。地元の方のお話を通して、やはり昨今で問題になってきているのは、使わなくなった遊休耕作地である。活用しようとすれば活用できるのに、人手が足りないといった理由で土地の価値を活かさないままにしているそんな土地を、外部からの人間(ここでは、ユクサに宿泊している人)に体験プログラムという形で参画させ、その土地の”関係人口”を増やすことで、その土地を生き返らせる。それには地元の人々のサポートがどうしても必要であるが、土地を復活させるきっかけになりモチベーションにもなる。これまでの農業は、どうしてもその土地に根付いている人が耕作する必要があるという固定観念がどうしても頭の中にありましたが、これからはその土地に居住していない人でも参画することが出来る可能性がある。近代以降第一次、第二次、第三次産業と職業ごとに振り分けられてきましたが、これからの時代はそんな産業区分に囚われず、すべての人がまじりあって日本に住むものとして、日本の産業を支えていけるモデルが確立していく必要があるのではないかという考え方を持つことが出来ました。農業の人は農業、サービス業の人はサービス業ではなく、日本国民全体で、日本国内を循環するように人の労働力、サービスを回していけるモデルが今後、少子高齢化という問題を抱える日本での一種の解決策となっていると考えます。

 

 

 

 さらには世界との関わりの中で、しょうが畑を作って、それを元に作ったジンジャーエールを日本全国、ないしは世界に売り出していこうという計画があるという知り、そこで地方と世界をダイレクトにつなげることの出来る可能性をそこで知りました。それまでは盲目的に地方が世界と繋がるためには、一旦東京などの都市部を経由しなければいけないという考え方しか持ち合わせていませんでしたが、鹿児島空港を代表に大都市圏だけではなく、地方においても世界と繋がることの出来る玄関口を持ち合わせていることに改めて気づかされました。これが、それまで世界と都会にしか注目していなかった自分にとっての一番の気づきでした。東京に一極集中しなくとも、日本全国、主に地方から世界に発信していける基盤は出来ているはずなのに、それが今は出来ていない状況(コロナも含めて)にある。地方には、魅力的な名産品やユクサのようなアイデアがたくさんあるのにも関わらず、世界に向けて発信出来ていない状況を変えていくためのモデルが、このユクサが取り組もうとしている問題の一つであると感じました。